名古屋とは?その魅力

名古屋テレビ塔の前でサックスを吹くサックス侍名古屋とは?その魅力 / WHY NAGOYA日本のまんなかに、
知られていない街があります。
名古屋は、東京と京都のちょうど間にあります。新幹線で東京から約1時間40分、京都からはわずか約35分。それなのに、多くの旅行者がこの街を通り過ぎていきます。名古屋観光特使として、この街の魅力をご案内します。
SERIESサックス侍を知る 全8章0102030405060708CHAPTER 05第5章 名古屋とは?その魅力

このページは、まだ名古屋に来たことのない方——とくに海外からお越しになる方に向けて書きました。名古屋がどこにあり、どんな街で、なぜ立ち寄る価値があるのか。宣伝ではなく、できるだけ正直にお伝えします。

1時間40分東京から 新幹線で35京都から 新幹線で28中部国際空港から 電車で3この地が生んだ天下人1900年超熱田神宮の歴史No.1製造品出荷額(愛知県)

東京と京都の、ちょうど真ん中RIGHT IN THE MIDDLE

日本を旅する多くの方は、東京 → 京都 → 大阪という順に移動します。この道すじは「ゴールデンルート」と呼ばれています。

名古屋は、そのちょうど真ん中にあります。つまり、あなたが乗る新幹線は、ほぼ確実に名古屋に停まります。あとは、降りるかどうかを決めるだけです。

東京東海道新幹線「のぞみ」約1時間40分京都東海道新幹線「のぞみ」約35分新大阪東海道新幹線「のぞみ」約50分中部国際空港セントレア名鉄「ミュースカイ」約28分高山・白川郷 方面特急「ひだ」約2時間20分伊勢神宮 方面近鉄特急約1時間20分

この表を見ていただくと分かるとおり、名古屋は旅の拠点としてよくできた場所です。京都・大阪はもちろん、外国の方に人気の高山や白川郷、伊勢神宮へも、名古屋から出発するのがいちばん行きやすい道すじになります。

京都から35分という近さは、旅の組み立てを大きく変えます。たとえば名古屋に泊まって、京都へ日帰りで出かける。宿が取りやすく、料金も落ち着いているぶん、そのほうが快適なことも少なくありません。

滞在は半日でも構いません。大きな荷物は駅のコインロッカーに預けて、数時間だけ歩いてみる。それだけでも十分に楽しめる街です。

混んでいない、という贅沢NO OVERTOURISM

いま日本の有名な観光地では、混雑が大きな問題になっています。写真を撮るのに列に並び、店に入るのに待ち、電車では立ちっぱなし。せっかくの旅が、少し疲れるものになってしまいます。

名古屋には、それがほとんどありません。名古屋城でも、熱田神宮でも、自分のペースで歩けます。人の少ない写真が撮れます。飲食店も、多くは並ばずに入れます。

01並ばなくていい名所も飲食店も、待ち時間はほとんどありません。1日にまわれる場所の数が、自然と増えます。02宿が取りやすく、静か大都市でありながら、宿泊費は落ち着いています。同じ予算でひとつ上の部屋に泊まれることも珍しくありません。03地元の人との距離が近い観光客に慣れきっていないぶん、声をかけると素直に喜んでもらえます。街の人との会話が、旅の記憶に残ります。
iひとつだけ、正直にお伝えします

名古屋は、京都や奈良のように「街全体が観光地」という場所ではありません。ふつうに人が働き、暮らしている大きな街です。

だからこそ、観光地として磨き上げられた風景ではなく、いまの日本の日常を見ることができます。派手さを期待して来ると拍子抜けするかもしれませんが、帰るころには「思っていたより良かった」とおっしゃる方が、とても多い街です。

三人の天下人を生んだ土地BIRTHPLACE OF THREE UNIFIERS

日本の歴史でいちばん有名な三人といえば、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康です。戦国時代を終わらせ、日本をひとつにまとめた人たちです。

この三人は、いずれもいまの愛知県(名古屋とその周辺)の出身です。日本統一の物語は、この土地から始まりました。侍の時代の中心地が、ここでした。

名古屋城NAGOYA CASTLE1612年、徳川家康が築いた城。屋根の上で光る金のしゃちほこは、名古屋の象徴です。城の隣にある本丸御殿は、江戸時代の絵図や写真をもとに忠実に復元され、金色のふすま絵に囲まれた大名の御殿を歩いて見ることができます。熱田神宮ATSUTA JINGU1900年を超える歴史をもつ神社。日本の皇位のしるしとされる三種の神器のひとつ「草薙剣」を祀っています。名古屋駅から地下鉄で10分ほどとは思えないほど、境内は深い森に包まれています。有松(ありまつ)ARIMATSU江戸時代の街道沿いの町並みがそのまま残る地区。国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。「有松絞り」という、布を糸でくくって染め分ける伝統技法の産地で、体験できる工房もあります。犬山城INUYAMA CASTLE名古屋から電車で30分ほど。江戸時代から建ち続けている天守が残る、数少ない城のひとつで、国宝に指定されています。最上階からは木曽川と町並みが一望できます。徳川美術館・徳川園TOKUGAWA ART MUSEUM徳川家に代々伝わった刀剣・甲冑・茶道具などを収蔵する美術館。となりの日本庭園とあわせて、静かにゆっくり過ごせる場所です。
名古屋の日本庭園に立つサックス侍

名古屋の日本庭園にて。この土地の風景の中に、侍の姿は自然に溶け込みます

私が編み笠と着物で街に立っているのは、思いつきではありません。ここが侍の時代の中心だったからです。名古屋を歩くことは、その物語の始まりの場所を歩くことでもあります。

「名古屋めし」という、ひとつのジャンルNAGOYA MESHI

日本の都市で、街の名前がついた料理のジャンルを持つところは多くありません。名古屋には「名古屋めし」があります。味が濃く、はっきりしていて、一度食べると忘れにくい料理です。

ひつまぶしHITSUMABUSHI刻んだうなぎの蒲焼をご飯にのせた料理。まずそのまま、次に薬味をのせて、最後にだしをかけてお茶漬けに。1杯で3通りの食べ方を楽しむのが決まりです。名古屋でいちばん有名な料理かもしれません。味噌煮込みうどんMISO NIKOMI UDON濃い豆味噌のつゆで煮込んだうどん。麺はとても固めで、これが名古屋の流儀です。土鍋のまま出てくるので、最後まで熱いままいただけます。手羽先TEBASAKI鶏の手羽先を揚げ、甘辛いたれとこしょうをまぶしたもの。ビールとの相性が良く、夜の名古屋の定番です。手で持って食べます。みそかつMISO KATSU揚げたとんかつに、甘辛い豆味噌のたれをかけた料理。ソースでもなく、塩でもない。名古屋の人にとっては、これがとんかつの標準です。きしめんKISHIMEN平たく薄いうどん。つるりとしていて食べやすく、短時間で食べられます。新幹線ホームの立ち食い店で食べるきしめんは、名古屋を発つ前の楽しみとしてよく知られています。あんかけスパゲッティANKAKE SPAGHETTIこしょうの効いた、とろみのある濃いソースをかけた太めのスパゲッティ。イタリアにはありません。名古屋で生まれた独自の洋食です。台湾ラーメンTAIWAN RAMEN名前に「台湾」とありますが、台湾にはない料理です。名古屋の台湾料理店で生まれた、辛いひき肉入りのラーメン。辛さは注文時に調整できるお店が多くあります。小倉トーストOGURA TOAST厚切りのトーストにバターと、甘い小豆のあんをのせたもの。喫茶店の定番メニューです。「パンにあんこ?」と驚かれますが、試した方はたいてい気に入ってくださいます。
i朝のおどろき ── 名古屋の「モーニング」

名古屋とその周辺には、「モーニング」という喫茶店の習慣があります。朝の時間帯にコーヒーを1杯たのむと、トーストとゆで卵などが追加料金なしでついてくるという仕組みです。

店によっては、サラダや小倉あん、茶碗蒸しまで出てきます。はじめての方はたいてい「注文を間違えたのでは」と驚かれます。旅の朝ごはんとしても、この地方の暮らしを知る入口としても、ぜひ一度体験してみてください。

味の濃さの背景には、この地方の味噌があります。名古屋周辺で使われるのは豆味噌(八丁味噌)。米や麦を混ぜず、大豆と塩だけで長い時間をかけて仕込むため、色が濃く、味わいが深く、少し渋みがあります。日本の中でもこの地方にしかない味噌文化です。

ものづくりの街CITY OF MAKING THINGS

名古屋を含む愛知県は、製造品出荷額が長年にわたり日本一の地域です。トヨタ自動車をはじめ、自動車・航空機・工作機械・陶磁器・繊維と、あらゆる「ものづくり」がこの土地に集まっています。

おもしろいのは、それらの多くが見学できる博物館として開かれていることです。実際に機械が動き、手で触れて体験できます。子ども連れの旅にも向いています。

トヨタ産業技術記念館TOYOTA MUSEUMトヨタは、もともと自動織機の会社から始まりました。ここでは当時の織機が実際に動く様子から、自動車が組み上がる工程までを順に見られます。名古屋駅から歩ける距離にあります。リニア・鉄道館SCMAGLEV AND RAILWAY PARK歴代の新幹線の実物がずらりと並ぶ博物館。世界最高速度の記録を出したリニア(磁気浮上式)実験車両も展示されています。鉄道が好きな方には特におすすめです。ノリタケの森NORITAKE GARDEN世界に知られる洋食器メーカー、ノリタケの工場跡地。赤レンガの建物が残り、絵付けの体験もできます。名古屋駅の近くにある、緑の多い静かな場所です。瀬戸・常滑(とこなめ)の焼き物SETO & TOKONAME千年近い歴史をもつ焼き物の産地が、愛知県内に2つあります。常滑は中部国際空港のすぐ近くなので、帰国便の前の数時間に立ち寄る場所としても便利です。

半日でもまわれる街EASY TO EXPLORE

名古屋駅を中心に地下鉄が放射状に伸びていて、主要な見どころはほとんど地下鉄で行けます。乗り換えも簡単で、道に迷いにくい街です。時間が限られている方のために、半日の組み立て例を3つご紹介します。

A歴史をたどる 半日名古屋城と本丸御殿 → 徳川園・徳川美術館 → 熱田神宮。侍の時代の中心地を、順にたどるコースです。B食べ歩く 半日大須商店街(下町の商店街)→ 栄 → 名古屋駅の地下街。名古屋めしを少しずつ食べ歩けます。C夜の街を歩く栄・オアシス21 → 名古屋テレビ塔 → 久屋大通。ライトアップされた街を歩く、写真の撮りがいのある時間帯です。

名古屋テレビ塔は1954年に完成した、日本で最初の集約電波塔です。国の重要文化財に指定されています。すぐ隣のオアシス21は、水をたたえたガラスの大屋根の上を歩ける、少し変わった建物です。どちらも夜の眺めが特に美しく、私がよく演奏している場所でもあります。

夜の観覧車を背にサックスを吹くサックス侍

栄の夜。観覧車と街の灯りが、この街のいちばん華やかな時間です

もう少し足をのばせる方には、次のような場所もあります。

ジブリパーク(車・電車で約40分)博物館 明治村犬山城と城下町名古屋港水族館レゴランド・ジャパン鶴舞公園久屋大通庭園フラリエ大須観音

※ 施設の開館時間・休館日・料金は変わることがあります。おでかけの前に、各施設の公式サイトで最新の情報をご確認ください。所要時間は目安です。

街角で、侍に会えるかもしれませんMEET THE SAX SAMURAI

名古屋には、もうひとつ変わった見どころがあります。私です。

私は「人間観光地」と呼ばれています。決まった建物ではなく、街のあちこちに現れる観光地、という意味です。編み笠と着物をまとって、公園や商店街、イベント会場でサックスを吹いています。

名古屋テレビ塔を望む街角で演奏するサックス侍

名古屋テレビ塔の見える街角にて。ここで毎日のように演奏しています

演奏は無料です街角での演奏に、料金も予約もいりません。通りがかりに立ち止まって、聴きたいだけ聴いて、そのまま歩いていただいて構いません。写真も動画も、自由に撮ってください撮影の制限はありません。一緒に写真を撮ることもできます。遠慮なく声をかけてください。言葉が通じなくても大丈夫です私は日本語しか話せませんが、音に言葉はいりません。世界中どの国から来られた方とも、この場所で音を通じて挨拶ができます。

いつ、どこで演奏するかはライブスケジュールに掲載しています。名古屋にお越しになる日が決まったら、のぞいてみてください。運が良ければ、あなたの旅の途中で会えるかもしれません。

ライブスケジュールを見る

名古屋にお住まいの方へFOR THOSE WHO LIVE HERE

ここまでは、外から来る方に向けて書きました。最後に、この街に暮らしている方へ。

私は「ならば、自分が観光地になろう」と決めて、街角に立ち始めました。

けれど毎日演奏していると、県外や海外から来た方が、私たちが当たり前だと思っているものに驚いていくのがよく分かります。朝のモーニング。濃い味噌。地下街の広さ。金のしゃちほこ。どれも、この街の人にとっては日常です。

魅力がないのではなく、
伝えられていないだけでした。
名古屋の良さは、住んでいる人ほど気づきにくい種類のものだと思います。
このページは、その「気づきにくい良さ」を並べ直したものでもあります。

このページは、そのまま「自分の街を説明する材料」としてお使いいただけるように書きました。県外や海外のご友人に名古屋を案内するとき、このページを送っていただけたらうれしく思います。ホームページには翻訳の機能が入っているので、海外の方にもそのまま読んでいただけます。

名古屋を訪れた方に「思っていたより良かった」と言っていただく。その一言を増やしていくことが、名古屋観光特使としての私の仕事だと思っています。

観光強化への取り組みを読む

WHY NAGOYA通り過ぎる街から、
降りたくなる街へ。
名古屋の魅力は、派手ではありません。
けれど、来てくださった方はたいてい「思っていたより良かった」とおっしゃいます。
その差を埋めることが、私の役目だと思っています。
名古屋にお越しの際は、ぜひ会いにきてくださいいつ、どこで演奏しているかはライブスケジュールでご確認いただけます。
イベントでの演奏のご依頼も承っております。
ライブスケジュールを見るサックス侍とは?