「音楽の仕事がない」問題を解決する取り組みを考えています。
- 2026.07.17
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今回の愛知県との共創事業への挑戦をきっかけに、これからできたらいいなと考えていることがあります。
それは、
「音楽の仕事が少ない」というアーティスト側の課題と、「人を呼びたい」「街ににぎわいをつくりたい」という地域側の課題を、ストリートアーティストの力で解決することです。
街の中で音楽やパフォーマンスが生まれれば、人が足を止める。
魅力のあるアーティストであれば、その人を見るために、地域の外から人が訪れるようになる。
訪れた人は街を歩き、飲食店や商店を利用し、その体験をSNSで発信する。
アーティストの活動そのものが、その街を訪れる理由になる。
私自身、これまでストリートで活動してきた中で、その可能性を少しずつ感じるようになりました。
ストリートミュージシャンやストリートアーティストは、単に街角で表現をする存在ではなく、
人を街へ呼び、滞在する時間をつくり、地域の魅力を広げる存在にもなれる。
そう考えると、観光や地域活性化、商店街のにぎわいづくり、公共空間の活用といった地域課題の中に、アーティストが活躍できる新しい仕事が、まだたくさん眠っているのではないかと思います。
投げ銭によって生まれる新しい循環
ただし、自治体や企業が、すべてのアーティストに毎回出演料を支払い続ける形では、これから経済が落ち込んでいく日本社会においては、広がりにも継続性にも限界があります。
そこで一つの可能性になるのが、投げ銭です。
自治体や企業には、活動できる場所や地域との連携、告知などの環境を整えていただく。
アーティストは、自らの力で人を集め、演奏やパフォーマンスを届け、来場者からの投げ銭によって収入を得る。
地域には人が集まり、アーティストにも収入が生まれる。
自治体や企業が大きな費用を負担しなくても、この循環が成立するアーティストが増えていけば、地域での活動機会を、今よりも大きく広げられるかもしれません。
演奏力以上に、人を集める力
もちろん、場所を用意するだけで、投げ銭による活動が成り立つわけではありません。
そこで必要になるのは、
演奏力以上に、人を集める力です。
どれだけ素晴らしい演奏や表現ができても、その存在を知ってもらえなければ、人は集まりません。
一度足を止めてもらうだけでなく、
- 「この人を見に行きたい」
- 「次も会いに行きたい」
- 「この人の活動を応援したい」
と思ってもらう必要があります。
そのためには、集客、発信、ブランディング、マーケティング、世界観づくり、SNS戦略など、演奏とは別の力が必要になります。
音楽の世界では、演奏力を高めることには多くの時間を使っても、自分の存在を知ってもらう方法や、人に足を運んでもらう方法を学ぶ機会は、まだ十分には多くありません。
しかし、地域に人を呼び、投げ銭によって活動を成立させていくのであれば、集客力と、それを育てるためのマーケティング力は欠かすことのできない力になります。
これからのアーティストには、表現を磨くことに加えて、
自分の魅力を伝え、人の行動を生み出す力も求められるのかもしれません。
ほかのアーティストにも生かせる可能性
私がこれまでの活動で積み重ねてきた実績や、そこから得られたノウハウが、ほかのアーティストの活動にも役立つのであれば、いつかそうした形でも生かしていくのもありかもしれません。
- 才能や技術があるのに、活動する場所がない人。
- 素晴らしい表現をしているのに、まだ十分に知られていない人。
- 地域と関わりながら、もっと大きな活動につなげたい人。
- 音楽や芸術を、きちんと仕事として続けていきたい人。
そうしたアーティストのみなさんと、いつか一緒に新しい取り組みができたら面白い。
今は、そんなことを考えています。
まずは自分自身の活動から
すぐに何か組織をつくる、という話ではありません。
まずは私自身の活動を通して、
- ストリートアーティストが、どれだけ人を街へ呼べるのか。
- 地域に、どのようなにぎわいや経済効果を生み出せるのか。
- 投げ銭を中心とした活動が、どこまで音楽家の仕事として成立するのか。
一つずつ実績を重ねながら、その可能性を広げていけたらと思っています。
そして「この人と一緒にやってみたい」と思えるアーティストや団体にも、こちらから声をかけていけたらと思っています。
音楽のジャンルや活動の形が、私と同じである必要はありません。
大切なのは、自分にしかない魅力があり、それを届けたいという思いがあること。
そして、自分の活動だけでなく、地域や周囲にも価値を生み出したいという気持ちがあることです。
アーティストと地域に生まれる新しい循環
一人のアーティストの活動によって、街に人が集まる。
その実績によって、別の地域にも新しい活動の場が生まれる。
そこに別のアーティストが加わり、さらに多様な音楽や表現が街に広がっていく。
そんな循環が生まれれば、アーティストにとっても、地域にとっても、大きな可能性になると思います。
名古屋や愛知を、ストリートアーティスト文化で評価される街にしたい
私は以前から、
名古屋や愛知を、ストリートアーティスト文化で評価される街にしたい
と言ってきました。
- 「名古屋へ行けば、街の中で素晴らしい音楽やパフォーマンスに出会える」
- 「愛知には、魅力のあるアーティストが育ち、活動を続けられる環境がある」
- 「アーティストと地域が一緒になって、新しいにぎわいをつくっている」
いつか全国や海外から、そんなふうに評価される街になったら、とても面白いと思います。
今回の挑戦の先に思い描いていること
音楽家の仕事が少ないという課題と、地域に人を呼びたいという課題。
この二つの課題を、アーティストの表現力と、集客力によってつないでいく。
そして、自治体や企業の出演料だけに頼るのではなく、自ら人を集め、投げ銭によって活動を成立させられるアーティストを少しずつ増やしていく。
私自身の今の活動や実績から、そんな新しい取り組みにもつなげていけたらいいなと考えています。
まだ構想の段階ではありますが、
名古屋・愛知の街と、これから活躍していくアーティストの双方にとって、新しい可能性をつくれたら。
そんなことを、今回の挑戦の先に思い描いています。
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